この夏の大会を振り返って(総括)

この夏、第103回全国高等学校野球選手権大会愛知県大会において、本校はベスト4(13年ぶり)進出を果たしました。

ノーシードとして1回戦からの登場となった今大会、チームは勝ち進むごとに力をつけていきました。

普段から大切にしている「大府は伸び代で勝負」という言葉を、選手たちは見事に体現してくれました。

大会を初戦から振り返ると、
【初戦】
重苦しい展開を払拭した、倉本雅佳選手の走者一掃の三塁打。

【2回戦】
小林大輝・竹田彪・毛呂琢人選手の継投が見事にハマる。

【3回戦】
小林寛英選手が代打で登場し、一振りで仕留める打撃を見せる。

【4回戦】
一発を含む中押し、ダメ押しの打点をあげた椎野文也選手の活躍。

【5回戦】
延長11回までもつれるも、赤星2世とも評判のリードオフマン、赤田正虎選手のセンター前タイムリーヒットで勝負を決める。

【準々決勝】
前試合に続く延長戦。終盤の同点劇、そして鈴木創大選手の劇的なサヨナラ打が観ている人の心を震わせる。

毎試合ヒーローが変わる、まさに一体感のある全員野球でした。

そして、むかえた準決勝。岡崎市民球場の大府側スタンドは超満員。多くの先生や生徒の皆さんが駆けつけてくれました。

試合は初回に大府が先制すると、2回にも追加点。鈴木翔太選手のタイムリーなどが飛び出し中盤までリードする展開でした。しかし、さすがは優勝候補の享栄高校。じりじりと点差を縮められると、終盤に逆転を許してしまいます。

それでも、大府の選手たちは諦めませんでした。
4点差を追う最終回。皆んなで繋ぎ4連打で1点を返し、なおも満塁。バッターは4番竹内裕人選手。誰もが「まだまだいける!」と思っていましたが、残念ながら凡退……。

――こうして、70期生の夏が終わりました。


甲子園には行けませんでしたが、大府高校野球部は見ている人達に大きな感動を与えてくれました。
特に、終盤に見せた粘り強さや、スタンドとの一体感、魔曲「FRUSTRATION」に合わせた球場全体を巻き込んだ手拍子は、この夏の代名詞とも言えるでしょう。

選手のみなさん、たくさんの勇気と感動をありがとう。
そして、たくさんの声援を送ってくださいました皆様に心から感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。